「食」から始まる地方創生!次世代をつなぐ奈良の試み

地方創生-regional revitalization-

by 縁カレッジ

みなさん、奈良県と聞いたら何を思い浮かべますか?

多くの方は「鹿」・「大仏」・「寺」…このくらいではないでしょうか?

しかし今日では「食」という観点から、そんな我々の偏見も覆されるような素晴らしい試みが大学生によってなされているのです。

今回はその活動に携わる近畿大学農学部の現役大学生Kさんにインタビューしてみました。

食のプロフェッショナル団体?!その名も「ヘルスチーム菜良」

記者:Kさん、初めまして!まずはKさんの自己紹介をお願いします。

Kさん:初めまして!私は現役近大生で、専門分野は「食」や「栄養」です。将来は管理栄養士を目指しており、今は「ヘルスチーム菜良」という団体で活動しております。

記者:なるほど、Kさんは専門に勉強されるほど「食」がお好きなのですね!ところで「ヘルスチーム菜良」とはどのような団体なのでしょうか?

Kさん:奈良県で特に「食」と「栄養」に力を入れている近畿大学・畿央大学・奈良女子大学・帝塚山大学のうち、管理栄養士養成課程の学生のみで構成された団体です。活動内容としては、奈良県全域に「食」や「栄養」における正しい知識を普及しております。

記者:専門家のみで構成されているんですか、本格的ですね!具体的にはどのような活動をされているのでしょうか?

Kさん:JR奈良のお店と提携してお弁当を創作したり、様々な施設で食育を行なったり、奈良の地域活性イベントに食を通じて参加したり、本当に幅広く行なっております。最近ではテレビ取材など、奈良県の地方メディアに取り上げられることもあります。また、各大学での交流イベントなども企画していますね。

記者:活動内容も本格的ですね!交流イベントも行うんですね!レベルの差があったり、大学間でギクシャクしたりとかしませんか?(笑)

Kさん:うーん、無きにしも非ずですね(笑)

ただ、いい意味でライバルかつ仲間といった関係ですね!ポジティブなメンバーばかりなので、例えば他大学が素晴らしい案やレシピを作成されたらウチはよりいいものを作ろう、と次に繋がるいい刺激をもらえます!

記者:なるほど!素晴らしい組織連携ですね!

なぜ「食」が地方創生に繋がるのか?

画像:マスコットキャラクター ミーゴちゃん

記者:地方創生において奈良県が抱えている課題は何かありますか?

Kさん:あります。それは異なる世代の交流が非常に少ないことです。例えばご高齢の方は若い方とほとんど接触する機会がありません。つまり、異なる世代との連携が取れていないことが最も大きな課題だと思います。

記者:なるほど、その課題を解決するために「食」が必要になるのですか?

Kさん:その通りです。「食」は小さいお子様からご高齢の方まで、すべての人に共通する分野で、興味のない世代はいません。実際に我々は異なる世代の方々と接する機会が非常に多いです。今後、「食」というツールを通して、私たちのような専門的な人種だけでなく、一般的に様々な世代の方々と連携をとれる環境を築き上げることこそ、奈良県の活性化につながると考えています。

記者:素晴らしいご意見ですね!確かに「食」という万人にとって必須のツールだからこそ、交流を深める糸口になるというのは納得です。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました!

Kさん:こちらこそありがとうございました!

今回は「ヘルスチーム菜良」のお話をピックアップしましたが、今日では様々な学生団体が様々な切り口で地方創生を行なっているようです。今回のインタビューを通じて、地方創生において、学生や若い世代の熱気や行動力に応えられるような環境をつくることも重要だということに気付くことができました。

この度は取材にご協力いただきましたみなさま、改めて感謝申し上げます!